第5回 冬の建設現場で増える「腰痛」と「労災事故」
- 中村
- 2025年11月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年12月12日
~寒さに負けない安全管理のポイント~
冬の建設現場では、気温の低下や天候の変化により、転倒や機械事故などの労災が増える季節です。
その中でも見逃せないのが「腰痛」をはじめとする身体のトラブル。
寒さによって筋肉がこわばり、わずかな動作でもぎっくり腰を起こすなど、作業中の負担が大きくなります。
腰痛は長期的な休業につながることもあり、会社にとっても大きな損失です。
今回は、冬場の安全管理と腰痛予防のポイントをまとめました。
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■ 冬場の建設現場で起こりやすい労災
• 凍結による転倒・滑落
朝の冷え込みで足場や通路が滑りやすくなります。特に金属製の足場や仮設階段は要注意。
• 寒さによる集中力・判断力の低下
体が冷えると動きが鈍り、作業ミスが起こりやすくなります。
• 無理な姿勢や動作による腰痛・ぎっくり腰
寒さで筋肉が硬直しているときに重い資材を持ち上げると、腰に大きな負担がかかります。
• 暖房機器使用時の一酸化炭素中毒・火災
換気が不十分な仮設ハウスでは、ストーブの使用に注意が必要です。
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■ 腰痛を防ぐためのポイント
1.準備運動を習慣化する
寒い朝は特に、作業前に軽いストレッチを行いましょう。筋肉を温めることで腰への負担を大幅に減らせます。
2.正しい姿勢で荷物を持ち上げる
「腰で持つ」ではなく「ひざを曲げて持つ」が基本です。急に体をひねる動作も避けましょう。
3.作業環境を整える
凍結防止剤の散布や滑り止めマットの設置で、転倒を未然に防ぎます。転倒は腰への大きな衝撃を与えます。
4.防寒対策を徹底する
冷えは腰痛の大敵。防寒ベルトや保温インナーを活用して、体温を下げないようにしましょう。
5.重機・資材搬送の分担作業
無理に一人で持たず、複数人やリフト・台車などの機械を活用することも重要です。
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■ 労務管理の観点から
腰痛による休業は労災認定されることも多く、会社には安全配慮義務が求められます。
特に「同じ現場で腰痛者が続出した」「無理な姿勢での作業を指示していた」といった場合、安全管理体制が問われることもあります。
そのため、
• 腰痛対策や安全指導を行った記録を残す
• 定期的な安全ミーティングで注意喚起をする
など、労務管理上の記録も忘れずに行いましょう。
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■ 和泉事務所からのご案内
私たち和泉事務所では、建設業に特化した労務管理サポートを行っています。
労務管理のことでお困りのことがあれば
ぜひお気軽にご相談ください。初回相談は無料です。
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