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第3回 建設業と外国人技能実習生の受け入れ

  • 中村
  • 9月4日
  • 読了時間: 2分

~適切な管理が会社の信頼を守ります~



近年、建設業界では人手不足の解消策として「外国人技能実習生」を受け入れる企業が増えています。若くて意欲的な実習生は現場に活気をもたらす一方で、労務管理を誤ると大きなトラブルに発展する可能性があります。



実際、労働条件の不一致や生活支援の不足から、実習生が途中で失踪してしまうケースも報告されています。これは企業にとって、作業の停滞だけでなく、監督署からの指導や社会的信用の低下にもつながりかねません。





■ 外国人技能実習生の受け入れで注意すべきポイント


        1.      労働条件の明確化


 雇用契約や就業規則は、日本人労働者と同じように適切に整備する必要があります。特に労働時間・残業・休日・賃金の取り決めは、曖昧にしないことが大切です。


        2.      生活支援の充実


 技能実習生は慣れない日本で生活するため、住居や日常生活のサポートも重要です。相談窓口の設置や母国語での案内も効果的です。


        3.      教育と安全管理


 建設現場は危険が伴うため、安全教育の徹底が欠かせません。言語の壁を考慮したマニュアルや研修が必要です。


        4.      法令遵守と監理団体との連携


 技能実習制度は法律に基づく仕組みです。監理団体としっかり連携し、書類や報告を怠らないことが信頼維持につながります。





■ よくあるトラブル事例


        •       実際の賃金が契約と違っていた


        •       長時間労働が常態化していた


        •       相談相手がいないため失踪してしまった


        •       安全教育が不十分で労災事故につながった



これらは「ちょっとした認識の甘さ」から起こることが多いのですが、結果的には大きな経営リスクになってしまいます。





■ 和泉事務所からのご案内



私たち和泉事務所では、建設業に特化した労務管理サポートを行っています。外国人技能実習生の受け入れに関しても、労働条件通知書の作成や就業規則の整備など、経営者の皆さまを総合的にサポートいたします。



「技能実習生を受け入れたいけど、労務管理に不安がある…」という経営者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。初回相談は無料です。

 
 
 

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